第75章私はあなたをどうしますか?

六月

ごくりと唾を飲み込んだ瞬間、胸の奥がきゅっと締めつけられる。抗おうとする言葉を形にするより早く、彼の手が短いドレスの裾の内側へするりと滑り込んできた。

――うそ。何も、はいてない。彼に、そこを触られてる。

低いうなりのような音が彼の胸の奥で鳴る。その響きには、毒と蜜が同時に垂れてくるみたいな、ぞっとする甘さがあった。

「いい子だ。ちゃんと言うことを聞けるんだな」

彼はそう囁き、指先で太腿のあいだの滑らかな筋をなぞる。あまりにも官能的で、喉の奥から鋭い息が勝手にこぼれた。

「何もはくな――そう言ったとおりに」

膝から力が抜け、呼吸がひくつく。

お、お願い……。

何をお願いし...

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