第40章 実の父親なのか?

バタンッ。

乾いた音を残して、彼はドアを閉めた。振り返りもせず、そのまま去っていく。

林夕葵はベッドへ崩れ落ち、声を上げて泣いた。

とっくに涙なんて枯れたと思っていた。何が起きても、もうこれ以上胸が裂けることはない――そう思い込んでいたのに。

辰樹のことが絡んだ瞬間、堰が切れる。

ぼろぼろと止まらない。呼吸が追いつかないほどに、ただ泣いた。

階下では、秦野彰が階段を降りながら足をくじきそうになり、まるで逃げるように家を飛び出していた。

車に乗り込む。行き先など決められない。

ただアクセルを踏み込み、夜の道を走り続けた。

エンジン音がぶんぶんと耳障りに鳴り、思考をかき乱す。頭...

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