第101章

羽田亮太の見舞いを終えると、葉山美晴は葉山家へ戻った。

葉山家の面々はリビングに集まり、美晴からの報告を焦れたように待っている。

美晴の姿を認めるなり、黄前瑞幸が勢いよく駆け寄って手を掴んだ。

「美晴、羽田亮太はなんて? あいつ、私たちのことを吐く気じゃないでしょうね?」

美晴は首を横に振る。

「今のところ、その様子はないわ」

その一言で、空気がふっと緩む。誰もが胸を撫で下ろした。

だが葉山正栄だけは、眉間の皺を深くしたままだ。

「本当に、羽田亮太が一人で被る気なのか? 土壇場で逃げたり、こっちを売ったりしたら……防ぎようがないぞ」

「怯えてるだけじゃ意味ないわ。先に手を打...

ログインして続きを読む