第102章

葉山美晴のか細い泣き声が、西原司の耳にまとわりついて離れない。

司が黙り込んでいるのを見て、美晴は一歩引くべきところは引きながらも、縋るように言った。

「司……今日の私、気持ちが張り詰めすぎてて。だから、変なこと言っちゃっただけなの」

「あなたを困らせるつもりなんてなかった。でも、私……亮太とは三年間ずっと同じクラスだったし、あの子の人となりは分かってる。ほんとに泥酔してなきゃ、あんなひどいこと、しない」

美晴は指先で涙を拭う。

「酔って間違いをしたのは事実だけど……取り返しのつかないことにはなってないし、それに、あの子だって脚を折って、病院で一か月は動けないんだよ。私……」

言...

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