第106章

子ども同士の小さな騒ぎがようやく収まると、林野美沙は小走りで職員用の個室へ戻った。

室内では、葉山憲之介がソファに腰を下ろし、最新の報告を辛抱強く待っている。

美沙の姿を認めるなり、憲之介は身を乗り出した。

「どうだった?」

林野美沙はまっすぐ彼のところへ行き、するりと膝の上に乗る。腕を回して首に絡め、甘えるように囁いた。

「葉山さん。私の仕事、信用してないんですか?」

メリハリの利いた身体がわざとらしく揺れ、腰がじわりじわりと擦りつけられる。太腿の奥で、彼の熱が形を変えていくのが分かった。

葉山憲之介は指先で彼女の顎を軽くつまみ上げ、得意げに口角を上げる。

「……ってことは...

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