第111章

周防凛が答えを出せないでいるうちに、西原司がドアを押し開けて入ってきた。

西原のお爺さんは司の顔を見るなり、かっとなって怒鳴りつける。

「西原司、このバカ息子! 凛ちゃんに謝りに来い!」

凛は慌てて首を振った。

「お爺さん、今回の件は……私が裁判所に申し立てをしたの」

「そもそも私の考えが甘かったし、お爺さんが入院したのも、間接的には私のせいだよね。謝るのは私のほう。ごめんなさい、お爺さん」

心からの言葉だった。

お爺さんは、凛がそうやって頭を下げる姿がいちばんつらいらしい。目を潤ませ、声を震わせた。

「凛ちゃん、なんでも自分のせいにしちゃいけない。司は夫として失格だ。あいつ...

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