第121章

茶番は、唐突に幕を下ろした。

西原司は感情を崩した葉山美晴を連れてその場を離れ、葉山憲之介も同行する。

車内。西原司と葉山美晴は並んで座っていた。

「司……私と憲之介、わざと平岡グループに乗り込んで周防さんを困らせたわけじゃないの」

葉山美晴の涙が、ぽろぽろとこぼれ落ちる。

「お母さんの容体が悪化しすぎて……焦って、気が動転して……それで、あんなふうに行っちゃっただけ。周防さんに迷惑をかけるつもりなんて、なかったのに……」

西原司は胸が痛むほどの目で彼女を見つめ、優しく言った。

「心配してたら、判断も狂う。君たちはただ、黄前おばさんのことが気がかりだっただけだろ」

葉山美晴は...

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