第127章

一曲終わるやいなや、会場は歓声に包まれた。どよめき、弾ける拍手。雷鳴みたいな音が、いつまでも途切れない。

周防凛は平岡澤矢の手をそっと取ると、ステージの上で礼儀正しく客席へ深く頭を下げた。

西原景冶は、その拍手が――自分のときより、明らかに平岡澤矢へ向けられているのを肌で感じた。

胸の奥に、嫉妬の火がぼうっと灯る。

お母さんが、よそ者の子どもと一緒に演奏して。しかも、こんなに人気者みたいに――。

客席の前列で、西原七海が舞台上の周防凛を冷たく一瞥し、吐き捨てるように小さく言った。

「派手に着飾って……誰をたぶらかしてるんだか」

西原司は眉をわずかに寄せ、淡々と告げる。

「気分...

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