第128章

周防凛の庇護が得られないと悟った西原景冶は、慌てて顔を上げ、西原司を探して叫んだ。

「お父さん!」

だが西原司は景冶をかばわず、厳しい声で言い切った。

「景冶。今回はお前が先に言葉で人を傷つけた。謝らないといけない」

孤立無援に追い込まれた景冶は、最後の頼みの綱みたいに葉山美晴を見た。

ところが美晴も味方にはならず、首を横に振る。

「景冶、ああいうひどいこと、もう言っちゃだめよ」

誰もが「景冶が悪い」と言い、謝罪を待っている。

胸いっぱいに悔しさが渦巻く。けれど強すぎる自尊心が、素直に「ごめんなさい」を言わせなかった。

そのとき、先に口を開いたのは平岡澤矢だった。まっすぐ景...

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