第130章

葉山美晴は「和解が成立した」という知らせを聞くなり、すぐさま葉山家へ駆け戻った。

黄前瑞幸は、美晴が嬉しそうに玄関から入ってくるのを見るなり、慌てて声をかける。

「美晴、どうしたの?」

葉山美晴は笑みを弾ませた。

「お母さん、周防凛が引っかかったの。もう和解書にサインした!」

黄前瑞幸は胸を撫で下ろす。

「あのクズも、たまには物分かりがいいじゃない。こっちがまた手を回す羽目にならなくて済むわ」

「でも条件があるの」美晴は声を落とした。「腎移植が終わってからじゃないと、和解は発効しないって」

「そんなの簡単よ。金原のところに話して、形だけの手術を組ませればいい」黄前瑞幸は言い切...

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