第15章

ASGプロジェクトは順調に進み、すでに社内テストの段階に入っていた。

周防凛はプロジェクトに頭から突っ込み、食事も睡眠も削る勢いで働いている。

そんなとき、西原景冶から突然の着信が入った。凛は手を止め、通話を取る。

「お母さん、なんで最近ぜんぜん帰ってこないの?」

受話器の向こうの声は、今にも泣き出しそうに震えていた。

「朝ごはん作ってくれないし、お風呂も入れてくれないし、一緒に寝てくれない」

「お母さん……景冶のこと、もう好きじゃないの?」

以前は「お母さんはうるさい」と思っていたくせに、いざ構われなくなると不安でたまらないらしい。景冶の気持ちは矛盾だらけだった。

葉山美晴...

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