第157章

事故処理は、ほどなくして片付いた。

周防凛は西原司を病院へは連れていかず、そのまま自分のマンションへ車を走らせた。

西原司の体内に残っていた薬の作用は、射精のあとでだいぶ引いたものの、まだ完全には抜けきっていない。足取りはふらつき、体重のかけ方もどこか頼りない。

周防凛は彼の身体を支えながらエレベーターへ乗せた。扉が閉まる。狭い箱の中にいるのは、二人きり。

西原司は壁にもたれ、目を閉じたまま、顔色も冴えない。手の甲に巻かれたガーゼは真っ赤に染まりきっていて、血が指先からぽた、ぽた、と落ちていく。

周防凛は眉をひそめた。

「その手、やり直さないと」

「……うん」

西原司が目を開...

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