第160章

周防凛はチャット画面を閉じ、東山覚に電話をかけた。

二度ほどコールが鳴ったところで、すぐに繋がる。

「メッセージ、見た?」

東山覚の声は落ち着いていて、どこか余裕があった。

「うん」周防凛はスマホを握ったまま、窓の外の夜景に目をやる。「沈村照が羽田亮太の大学の同級生だって、突き止めた」

東山覚は間髪入れずに返した。

「そう。沈村照と羽田亮太が大学の同級生なのは事実。ただ、関係はそれだけじゃない。沈村照が起業したときの最初の資金、あれの一部は羽田亮太の手を経由してる。沈村照が本谷にいたこの5年も、表向きはプロジェクト担当。でも実際は、羽田亮太のために関西でかなり道を作ってる。ダミー...

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