第163章

本谷グループの攻勢は凄まじく、平岡グループは完全に火の車だった。ここ最近、社内は連日の残業続き。

周防凛が会議室で平岡貴利と対策を詰めていると、フロントから内線が入った。

「周防社長、本谷グループの沈村様がいらっしゃいました。案件の件で、直接お話ししたいとのことです」

周防凛と平岡貴利は視線を交わす。互いの瞳に、同じ警戒が走った。

「会議室へお通しして」周防凛は淡々と言う。「すぐ伺います」

電話を切ると、平岡貴利が眉を寄せた。

「沈村照が、わざわざ来たのか?」

「圧をかけに来たんでしょうね」

周防凛は立ち上がり、きりっとしたスーツのジャケットを整える。

「十五日も待てない。...

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