第184章

葉山美晴は諦めきれず、何日も続けて西原グループへ足を運んだ。

大村静也が受付からの内線を取ったとき、ちょうど西原司の本日のスケジュールを整えている最中だった。

デスクの向こうで書類にサインをしている西原司を一瞥し、大村は報告する。

「西原様、葉山さんがまた来ています」

西原司は顔も上げない。ペン先が書類の末尾に最後の一画を落とし、声だけが淡々と響いた。

「帰せ」

「受付の話だと、もう3日連続です。今朝も6時過ぎから下で待っていて……顔色もあまり良くなくて、受付が心配して――」

言い切らないまま、含みだけが残る。

西原司は万年筆を置き、書類を閉じて目を上げた。

「俺の言葉、二...

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