第25章

周防凛は、確かに足首を捻っていた。

ひょこひょこと歩いて道路脇まで出ると、タクシーを拾って病院へ向かう。

知らせを受けた平岡貴利は、ほとんど飛ぶようにして病院へ駆けつけた。

「凛ちゃん、先生なんて言ってた? 大丈夫か?」

心底焦った声。

周防凛は落ち着いた笑みを浮かべて言った。

「平気です。足首を捻っただけで……軽い靭帯の損傷があるって。1週間ちょっと、安静にしてれば治るそうです」

平岡貴利は何度も確認し、ただの軽い捻挫だと分かると、彼女を家まで送り届けた。

「しばらく家で休め。会社は来なくていい」

「1日休めば十分です」

ソファに腰を下ろした周防凛は、すでに共同企画のプ...

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