第32章

三人で朝食を済ませると、家庭医は引き続き西原景冶に点滴をつないだ。

西原景冶の体調は良くなったり悪くなったりを繰り返し、微熱もまだ引ききっていない。

周防凛は廊下に立ったまま、平岡貴利に電話をかけて休みの連絡を入れた。

「凛ちゃん、お子さんの具合どう? ひどくない? アレルギーは軽く見たらだめだから、いろいろ気をつけてね」

受話器越しの心配そうな声に、周防凛は短く返す。

「いまは落ち着いています。でも熱がぶり返すので、今日は在宅勤務にさせてください」

「周防凛、そこまで無理しなくていいだろ。子どもが病気なんだ、まず看てやれ。仕事は後回しでいい」

眉をひそめる気配が伝わってくる。...

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