第36章

週末、周防凛と西原景冶は周防家の実家で二日間を過ごした。

西原景冶は家の中にじっとしていられず、外へ遊びに行きたいと駄々をこねた。だが梅雨どきの空気はまとわりつくように湿っていて、肌寒さも混じる。以前アレルギーで大きく体調を崩したこともあり、周防凛は息子の身体が心配で、外出はさせなかった。

「お母さんなんか嫌い。美晴おばさんが一番だもん」

西原景冶は部屋にこもってぷいと拗ね、西原司へ電話をかけた。

電話口で宥められたあと、西原司は優しく言い聞かせる。

「お母さんだって景冶の身体が心配なだけだよ。ちゃんとお母さんの言うこと聞くんだ。勝手に遊びに行ったら、お父さんが一か月外出禁止にする...

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