第38章

その後数日、MBNプロジェクトは順調に進み、平岡貴利が初期開発の成果を確認すると「十分だ」と満足げに頷いた。

金原林也が加わったことで、開発と新エネルギーの結びつきは一気に噛み合ったのだ。

金曜の夜。平岡貴利はわざわざ席を設け、プロジェクトへの貢献に対して金原林也を労った。

周防凛もその会に顔を出した。

お開きになったあと、平岡貴利は紳士的に周防凛を家まで送ることにしたのだが――

レストランの入口で、松谷南と鉢合わせた。

二人は息の合ったタイミングで頭を下げる。

「先生、こんばんは」

松谷南は相変わらず厳めしい表情のまま、挨拶もそこそこに成果を訊いてきた。

「最近の研究、ど...

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