第39章

周防凛は西原景冶を迎えに行き、そのまま息子と遊園地へ向かった。

西原景冶はすっかりはしゃぎきって、周防凛の手を引き、あちこちへ駆け回る。

「お母さん、今日はすっごく楽しい。アイス、ひとつ食べてもいい?」

きらきらした目で見上げられて、周防凛は小さく頷いた。

「いいよ」

次の瞬間、景冶が勢いよく抱きついてくる。細い腕が首に回り、ほっぺにちゅっとキス。

「お母さん、やっぱ最高! 景冶、お母さんのこと、また好きになった!」

周防凛は笑みを浮かべた。けれど瞳の奥には、薄い寂しさが滲む。

――景冶は、お母さんのほうが好き? それとも、美晴おばさん?

答えなんて分かっているのに、どこか...

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