第46章

二人とも、一瞬だけ固まった。

西原司の侵すような視線にさらされ、周防凛は耳の根まで真っ赤になる。

我に返った彼女は、とっさに胸元を手で覆おうとした。

慌てたせいで動きが大きくなり、手の甲に刺さった点滴のラインを引っ張ってしまう。

針がずれ、ぷつりと血が滲んだ。

「……っ」

ちくりと走った痛みに眉をきつく寄せる。

西原司が素早く中へ入ってきて、周防凛の腕を掴み、紳士的に身体を支えた。

その拍子に、肩にかかっていたブラジャーのストラップがずるりと落ちる。

露わになった胸が白く柔らかに揺れ、先端が小さく震えた。

西原司は視線を落とす。

瞳の色が、底の見えない黒へ沈む。投げ込ま...

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