第47章
西原司の視線が、カードに落ちた。
『Best wishes for you』
差出人の名は、ない。
花は匿名で届いたものだった。
西原司はカードを元の位置に戻すと、そのままソファへ戻り、腰を下ろして仕事を再開した。
午後になっても、彼はずっと病室にいた。だが、仕事はあまり捗っていないようで、ブラックコーヒーだけが何杯も空になっていく。
周防凛が目を覚ましたのは、平岡貴利からの電話のせいだった。
ぼんやりしたままスマホを探り当て、指を滑らせてしまって、うっかりスピーカー通話にしてしまう。
すぐに、平岡貴利の気遣わしげな声が響いた。
「凛ちゃん、大丈夫か? どう...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
9. 第9章
10. 第10章
11. 第11章
12. 第12章
13. 第13章
14. 第14章
15. 第15章
16. 第16章
17. 第17章
18. 第18章
19. 第19章
20. 第20章
21. 第21章
22. 第22章
23. 第23章
24. 第24章
25. 第25章
26. 第26章
27. 第27章
28. 第28章
29. 第29章
30. 第30章
31. 第31章
32. 第32章
33. 第33章
34. 第34章
35. 第35章
36. 第36章
37. 第37章
38. 第38章
39. 第39章
40. 第40章
41. 第41章
42. 第42章
43. 第43章
44. 第44章
45. 第45章
46. 第46章
47. 第47章
48. 第48章
49. 第49章
50. 第50章
51. 第51章
52. 第52章
53. 第53章
54. 第54章
55. 第55章
56. 第56章
57. 第57章
58. 第58章
59. 第59章
60. 第60章
61. 第61章
62. 第62章
63. 第63章
64. 第64章
65. 第65章
66. 第66章
縮小
拡大
