第79章

日曜。葉山美晴は羽田亮太のバースデーパーティーに出席する予定で、同伴として西原司を誘った。

羽田亮太は葉山美晴の熱烈な信奉者で、彼女の頼みなら基本的に断らない。

当日、会場には招待客が多く、顔ぶれも玉石混交――ちょうどいい機会だった。

西原司と葉山美晴は予定通り会場に姿を現す。

美晴は相変わらず、桁違いの値がつくオートクチュールを纏い、息をのむほど鮮やかに登場した。視線が一斉に吸い寄せられる。

羨望と嫉妬の混じった目が、彼女に突き刺さる。

「西原司を捕まえたんだってさ。もう一生安泰だろ」

そんな囁きが、あちこちで弾んだ。

「亮太、誕生日おめでとう」

葉山美晴はプレゼントを手...

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