第81章

浴室はひどい有様だった。

西原司は一度果てたことで、さっきまでの昂ぶりがいったん冷めていく。

周防凛はバスタオルを西原司の腰に巻き、身体を支えながら、冷気のこもる浴室から連れ出した。

体温が少し落ち着いたのを確かめ、周防凛はようやく息をつく。

自分のパジャマには精液が付いていた。周防凛は慌てて手早く洗い流し、清潔なネグリジェに着替える。

片づけを終えてベッドに戻ると、冷たい水に長く浸かりすぎたせいで西原司が風邪を引くのではないかと不安になった。

そっと手を伸ばし、掌で彼の額に触れる。

――その瞬間。

西原司が周防凛の手首を掴み、ふいに目を開けた。

深い黒の瞳と真正面からぶつ...

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