第83章

西原司と同じく、今日の周防凛も3時間遅刻だった。

昨夜、歯止めの利かないほど絡み合ったせいで、凛の肌にはいくつも痕が残っている。けれど季節は冬。彼女はハイネックのセーターに着替え、首元まできっちり隠した。

……とはいえ、コンディションは最悪だった。

午前中だけでコーヒーを3杯も空けた凛を見て、平岡貴利が心配そうに駆け寄ってくる。

「凛ちゃん、コーヒーもう何杯目なの? 昨日、眠れなかったの?」

凛は大きくあくびをして、

「うん」

「じゃあさ、半休取って帰って休んだら?」

提案されても、凛は首を横に振った。

「いい。プロジェクトの修正を片づけたら、午後は東山グループで会議。夜は...

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