第94章

気づけば、FIYの発表会当日を迎えていた。

予想通り、FIYはリリース直後から一気にユーザーを集め、成果は当初の計画を大きく上回った。

FIYプロジェクトの成功を祝し、東山グループと平岡グループは合同で祝賀パーティーを開くことになった。

その夜の会場は、熱気でむんとするほど賑やかだった。

羽田亮太も姿を見せ、周防凛にまとわりつくように近づいては、あれこれと好意を匂わせる。

「周防さん。ずっと誘ってるのに、食事ひとつ付き合ってくれないの?」

羽田亮太はにこやかに言いながら、凛を値踏みするように見つめた。

周防凛は警戒を隠さず、単刀直入に返す。

「羽田さん。あなたが何を企んでいよ...

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