第100章

「くじ引き……?」

私は目を細め、しばし黙ってから神谷怜をそっと離し、背筋を伸ばした。

「分かりました。では、くじ引きはいつからで、どこで行うんですか?」

「今からです。皆さんの中からお一人選んで、私と一緒にくじ引きの部屋へ来てください」

私が学校側の段取りに異を唱えなかったのがよほど安心だったのか、佐藤先生はほっと息をつき、声色まで柔らかくなる。

「じゃあ、白石紗月おばさんが引いてよ」

神谷怜はにこにこしながら、ぱちぱちと手を叩いた。

「白石紗月おばさん、運がすっごくいいんだ。いつも僕のブラインドボックス開けてくれると、欲しいのが出るもん。パパは運が悪いんだよ」

――この小...

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