第21話

「私を説教するつもり?」

可笑しくて、腕を組んだままベッドに背を預ける。私は面白がるように高木直哉を見上げた。

「ほら、言ってみて。どうやって私を“懲らしめる”つもり?」

「クズが……俺を煽る気かよ?」

高木直哉は、私の平然とした態度に火がついたらしい。拳を振り上げ、そのまま殴りかかってこようとする。

――なるほど。暴力で片を付けるタイプ、ね。

視界がすっと冷える。私はベッド脇のガラスコップを掴み、ためらいなく高木直哉へ投げつけた。

「ぐっ!」

避ける間もなく、コップが正面から当たる。予想外の反撃に高木直哉はよろめき、数歩、後ろへ下がった。

その背後にいたのが美玲だった。

...

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