第68章

「謝らない! 私、悪いことしてないのに、なんで謝らなきゃいけないの? ママなんて嫌い! 神谷怜のことは信じて、私のことは信じないんだ!」

言い終えるより早く、黒瀬蓮が口を開く前に、黒瀬律が突進してきた。また蹴って殴ろうとしてくる。

――今度は、やらせない。

私は一歩引いて攻撃をかわし、氷みたいな目で彼を見下ろした。

「黒瀬律。怒ったらすぐ手が出るの、すごく悪い癖よ。警告するわ。もう一回でも私に触れたら、絶対に許さない」

黒瀬律は、私がそんな態度を取るとは思っていなかったのだろう。ぽかんとしたまま固まり、次の瞬間、さっきよりも大きな声で泣き出した。

「ママなんて最低! もういらない...

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