第71章

「この世界って、ほんと狭いよね。どこへ行っても、あんたたちに会うんだけど?」

視線は黒瀬律のところで一秒だけ止まり、すぐに逸らした。ナイフとフォークを置き、わざとらしいほど大きく白目をむく。

「美玲さんって、私がいないと落ち着かないタイプ? 私抜きで黒瀬蓮といちゃついてると、体のどこかがムズムズするとか?」

「白石紗月、今の自分が何言ってるか分かってるの?」

黒瀬蓮は、私が黒瀬律と美玲を見てこの態度を取るとは思っていなかったのだろう。唇をきゅっと結び、表情を固くした。

「分かってるよ。あんたたちが嫌い。つけ回されたくない。黒瀬蓮、それくらい聞き取れない?」

私は少し背を反らし、脚...

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