第99章

「美玲、白石紗月が勝負を受けるってさ。で、今度はお前がどうする?」

神谷悠真は首を傾け、私をちらりと見た。無意識に、感心したような色がその顔に浮かぶ。

けれど視線が美玲へ移った瞬間、瞳の笑みはすっと消えた。残ったのは、露骨な蔑みと嫌悪だけ。

「俺が出した賭け、どう考えてもお前に有利だろ。それなのにいつまでも受けないってことは……白石紗月には勝てないって思ってるのか? だから怖くて勝負できない?」

「私が白石紗月に勝てない? そんなわけないでしょ」

美玲は息を詰め、しばらく迷ったあと、ようやく腹を括ったように一歩前へ出た。

「いいわ。あなたの条件、受ける」

「待てよ」

高木直哉...

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