第105章

顔色はみるみる悪くなっていき、私は顔を上げて藤原浩史を睨んだ。

「……もう、やめて!」

怖かった。

林原汐瀬と犯人のあいだに、本当に何かしらの接点があって――あの子たちが、林原汐瀬に利用されていたのだとしたら。

今の私は「林原汐瀬」という立場にいる。

もし林原汐瀬が殺人犯の共犯だったなら、責任からは逃げられない。

「やっと大人しく車に乗る気になったか?」

藤原浩史が低い声で脅す。

私は奥歯を噛みしめ、そのまま車に乗り込んだ。藤原浩史が私を脅してまで何をさせたいのか――それを確かめたかった。

「……どうしたいの?」

私は藤原浩史を見た。

「お前を助けられるのは俺だけだ。早...

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