第115章

「こっちの人間はもう向かわせた。星を連れて事情聴取だ」

電話を切り、私は早山司を見た。もし本当に彼が手を回したのだとして――相手が、こんなにあっさり早山司の名を口にするだろうか。

それに、星は用事の半分以上を羽岡助手に任せている。羽岡助手が動くなら、絶対に「早山司」なんて名前は出さないはずだ。なのに相手は、早山司に命じられて藤原浩史の母親に車をぶつけた、と言い張っている。露骨すぎる。

陸田哲も、これはあまりに分かりやすい濡れ衣だと分かっている。だから先回りして私に電話してきたのだろう。

藤原浩史は、長くても15日で出てくる。藤原叔母さんが、そんな大きなリスクを負う理由はない。

――...

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