第128章

白野恵美みたいな女は、どんな男の目にも「か弱くて、優しくて、守ってあげたくなる存在」に映る。だからこそ、男は無条件に信じてしまう。

当時だってそうだ。藤原浩史も、崎原傑も、あの連中はみんな――私じゃなく、白野恵美を信じた。

ただし、その「魔法」は星には効かなかったらしい。

星は、白野恵美の作り物みたいな弱々しい表情を、ひとつも信じない。

星の目には、彼女がまるで悪鬼に見えているみたいだった。

なぜだろう。胸の奥が、少しだけすっとした。ようやく誰かが、白野恵美の外側を剥いで、本性を見抜いたのだ。

たとえ星が、周りから「狂ってる」と呼ばれているとしても。

この世界は、嘘と本当が入り...

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