第130章

「林原汐瀬……あんたは本川西子じゃない! 違う、違うのよ!」

白野恵美はまだ喚き散らしていた。

看護師が駆け寄って宥める。様子がおかしいと判断したのか、すぐに医師を呼びに走った。

「林原汐瀬……私、本川西子の秘密を知ってるの。信じないんでしょ? でも本当に知ってるの……本川西子の秘密を……」

いきなり私の腕を掴む。枯れた、低い声。

「星に気をつけて。あの狂ったやつに」

私は一歩退き、絶望に染まった白野恵美を見下ろした。

「早山家はもう、あんたを庇わない。本川西子の秘密も、あんたの口から聞く必要なんてない」

言葉を切り捨てる。

「白野恵美、自業自得よ。誰も助けられない」

白...

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