第131章

俺はやれやれといった気分で鈴宮若葉を一瞥した。

「まったく、憎まれっ子世にはばかるってやつだな。白野恵美、死んだ? 死んだなら花火でも上げてやる」

鈴宮若葉は二階に立ったまま、ふうと息を吐く。

「演技しか取り柄がないくせにね。頭は切れるよ。藤原浩史に一生、借りを作らせたいだけ」

……なるほど。鈴宮若葉ですら、白野恵美の腹の底を見抜いている。

陸田哲と鈴宮若葉が階段を下りてきて、俺たちは揃って病院へ向かった。

陸田哲は無精ひげを伸ばし、どこかやつれて見える。

「今のあんた、星よりホームレスっぽいよ」

鈴宮若葉が小声で毒を吐く。

「でもさ、星ほど顔がいいわけでもないし」

陸田...

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