第145章

「うちの若様は重い精神疾患を抱えておりまして、刺激は厳禁なんです。なのにこの方々が……アポもなく押しかけてこられて、正直……」

羽岡助手はため息をつき、庭先の監視カメラを指さした。

「ここは全域に監視が入っています。映像を確認していただければ分かりますが、こちらは事件発生直後から野良犬が人に噛みつくのを止めようとしていました。ただ……犬がいったん発狂して噛みついたら、簡単には離しません」

警官は星の様子を一度見てから、林原建介と林原の母へ視線を移した。

「とにかく早く病院へ。こちらで調べます。ただし、あなた方が不法侵入していたとなれば話は別です」

星は私の背中に隠れるようにして、沈...

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