第146章

早山グループ。

私と星が会社に駆けつけたとき、まだ何人かの社員が騒いでいた。

「早山グループほどの大企業、上場企業だぞ? それを――あんな馬鹿に任せるって、うちには人材がいないのかよ! 会長に何かあったなら、能力のある人間が仕切るべきだろ!」

「そうだ! なんで馬鹿がトップなんだよ!」

「早山家の隠し子のくせに、しかも頭がおかしいんだろ? そんなのに任せられるか!」

言葉は下品で、露骨に誰かが煽っているのが分かった。

……そりゃそうだ。利益が絡めば、人の醜さは際限なく膨らむ。早山信成が甘い汁を吸わせてやれば、こいつらは何の躊躇もなく、今まで一度も自分たちを傷つけたことのない相手を...

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