第151章

羽岡元哉は大きく息を吸い込んだ。

「大丈夫です。お倒れになっていたのでお屋敷までお送りしました。まさか尾行されていたとは……俺の不注意でした」

羽岡元哉は何か言いかけた。けれど、結局、口にはしなかった。

――私、何をした?

目が覚めたとき、爪の隙間に血がこびりついていた。

「先に病院へ行こう。全身検査だ。彼女、妊娠してる」

陸田哲も鈴宮若葉も、私を見て落ち着かない様子だった。

「私、星のところに……」小さく口にする。

「先に病院」鈴宮若葉は首を振る。

「星のほうは捜索隊が向かってる。あなたが行っても足手まとい。妊婦なんだから」

目の奥が熱くなって、私は黙って車に乗り込むし...

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