第156章

ドアの外から、藤原浩史と鈴宮賢二が駆け込んできた。

白野恵美が泣き叫びながら藤原浩史に縋りつく。

「浩史、助けて……! あの子、頭おかしい……助けてよ!」

藤原浩史の顔色が、さっと変わった。明らかに動揺している。

「西子……ライターを置け」

鈴宮賢二も一瞬息を呑み、すぐ前へ出る。

「西子、落ち着け。ライターを置いて、深呼吸だ。お前は人を傷つけたいわけじゃない、そうだろ?」

私は二人をちらりと見て、冷たく笑った。

「不正解……傷つけたいのは、人じゃない」

ライターの火が白野恵美の髪へ近づいた、その瞬間。

髪にかけられていた白酒に火が移り、ぼっと青白い炎が立った。

「きゃあ...

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