第161章

二階。星がいつの間にかそこに潜んでいて、私が気づいたときには、何が可笑しいのか一人でこっそり笑っていた。視線を向けると、笑みを含んだその目が一瞬でしょんぼりと落ちる。

「西子……痛い。眠れない」

……どうしろっていうのよ。

私はため息をついて階段を上がり、彼を宥めに行った。たぶん、私はこの男に借りがある。

「西子……揉んで」

ベッドに横たわった星が腕を差し出し、揉めと催促する。

上の空のまま、私はその腕に手を添えて揉みほぐした。

早山信成が、このまま引き下がるはずがない。星が襲われた直後に私まで巻き込まれて、間を置かずに早山家のお爺さんまで亡くなった。早山信成のやり方は、あまり...

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