第163章

翌朝、まだ薄暗いうちに、星のわんわんという吠え声で叩き起こされた。

「ん……」

今日も今日とて、寝たはずなのに身体が重い。私は大きく伸びをして、タコみたいに私に絡みついている星をベッドから蹴り落としてやりたくなる。

……けど、怪我してるんだよね。だから我慢。

昨夜のことを思い出しただけで腹が立つし、頬の奥がかっと熱くなる。

この男、煽るときも発情するときも、遠慮ってものを知らない。

たとえば今だってそう。起きる気配もないくせに、私の上で平然と甘えてくる。

「西子……ねむい」

背中から抱きしめる腕がきゅっと強くなって、上下ともに落ち着きがない。

「早山司。今日は一応、あんたの...

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