第168章

あちらで、羽田が電話をかけに走り、すぐに戻ってきた。

「早山司は呼び出されて事情聴取を受けたあと、そのまま精神病院に送られました。確かにずっと外には出ていません。アリバイはあります」

古宮信也が眉をひそめる。

「ふん。あいつが殺すにしたって、わざわざ自分の手を汚すタイプじゃない。指先ひとつ動かせば済む」

私は古宮信也をじとっと睨んだ。

「何それ。だったら最初から『早山司は魔法が使える』って言えば? 指先ひとつって……」

古宮信也は露骨に嫌そうな顔をする。

「お前、何も分かってないな。事故死に見せかけた殺人の事例、見たことあるか?」

私は真面目に首を横に振った。

「俺たちが仇...

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