第171章

陸田哲を見て、私は思わず息をのんだ。

「確かに、現場は見た。犯人が連続殺人事件をわざと模倣してる可能性はある。だが、現段階で断定はできない」

陸田哲が小さくうなずく。

「鈴宮の検死では、致命傷は後頭部だ。背後から後頭部を一撃で叩き割ってる。手口がやけに手際いい。どこを狙えば一発で殺せるか、分かってる」

古宮信也は顎に手を当て、考え込むように続けた。

「それと、被害者は生前、電話中だったはずだ。床に携帯が落ちた痕がある。でも携帯そのものは持ち去られてる。連続殺人の犯人には癖があるだろ。殺しても、被害者の物には一切手をつけない。警察が自分に辿り着けないって自信があるみたいに」

「……...

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