第181章

「西子……」

星が目を覚ましたとき、顔色は紙みたいに真っ青だった。

「西子!」

星は慌てて上体を起こし、手の甲の点滴針を引き抜こうとする。

「早山司、正気か?」

古宮信也が飛び込んで星の腕を押さえ、怒鳴った。

「大人しくしてろ!」

古宮信也の指には包帯が巻かれている。車の中で相当きつく噛まれたのだろう。

「どけ!」

星は古宮信也を突き飛ばし、針を乱暴に抜いた。止める間もなく、ふらつきながら外へ飛び出そうとする。

「早山司、暴れるのもいい加減にしろ!」

古宮信也が力任せに星を押し返した。

星は怒りに燃えた目で古宮信也を睨みつける。

「お前が……俺の代わりに守るって言っ...

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