第192章

古宮慎也は、自嘲していた。

早山家みたいな名家ですら、生まれつき欠陥のある子どもなんて厄介払いしたがる。ましてや、権力も金もない普通の家庭なら――なおさらだ、と。

「それで、ずっと子どもを探してたあの夫婦……社会からの寄付は受け取らず、家財も全部売り払って、一生、後悔の中で生きた。天才コンテストに出さなきゃよかった、プレッシャーをかけすぎた、自分たちが無能だった……そうやって自分を責め続けたんだ」

本当に、子どもを愛していたのに。

なのに、子どもを愛する人間ほど利用される。

殺しの刃にされ、まな板の上の肉にされる。

無辜で、哀れで、救いがない。

権勢とは無縁の底辺の人間たちが、...

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