第193章

裏庭で星々がずっとギャンギャン吠えている。塀を越えて誰かが侵入したのは明らかだった。

星々はとにかく勘が鋭い。人間が気づけないような微かな物音まで、ぴたりと拾って警戒する。

星将が早山グループの株を星々に売ったことで、星々が突然早山グループに介入した。星々の上層部が乗り込んで実権を握り始めたのだから、早山信を筆頭に早山家の連中が腹を立てないはずがない。

私は慌てて扉を押し開けた。宙ぶらりんだった心が、ようやく床に降りる。

息が上がったまま、ドア枠に肩を預ける。焦ったせいで呼吸は浅く速く、心臓もどくどくと騒がしい。

その瞬間、認めるしかなかった。過去の記憶がどうであれ、今の私は――星...

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