第195章

鑑定センター。

私と星が到着したとき、古宮信也は休憩スペースのソファに腰を下ろしていた。顔つきは重く、眉間には深い皺。

重いのは古宮信也だけじゃない。白衣を着た研究者らしき数人も、同じように険しい表情をしていた。

「自分で見ろ」

古宮信也が検査報告書を一枚、テーブルに置く。

星はそれを手に取り、ざっと目を通した。……意外そうな顔はしない。

私は星の横顔を見てから、報告書を受け取って覗き込む。

――残念ながら、さっぱり分からない。

私が理解できていないのを察したのか、古宮信也は眉間を揉んだ。

「……大変なことになった。本川西子は、胚の段階で遺伝子を弄られている。その胚を母体に...

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