第196章

その後のことは、だいたい把握できた。

星の「天才」という資質が、ある日突然はじけた。十代のうちに特別クラスへ入れられ、一気に名が知れ渡る。

そして早山家は、まるで待ってましたと言わんばかりに、浮かれた調子で星を「家に戻す」と言い出した。

……ふん。

滑稽だ。

人間は、どこまで醜くなれるんだろう。

「じゃあ、信哉は?」

古宮信也が緊張した面持ちで訊く。

「あいつも、遺伝子編集の子なのか?」

星は低い声のまま、古宮信也を見据えた。

「金持ちが遺伝子編集をやりたがる理由、分かる? 自分の子を「次のアインシュタイン」にしたい。「次のロックフェラー」にしたいんだよ」

それから、吐...

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