第203章

「……申し訳ありません」長い沈黙のあと、ようやく口を開いた。「信じていただけるかどうかは分かりません。でも私は、藤原浩史さんを傷つけようだなんて、一度も思ったことはありません」

顔を上げ、藤原叔母さんを見つめる。

「早山司の状態は、叔母さんだってご存じでしょう。あの人は制御が利かなくなると、自傷や自殺に走ることがある。私は放っておけないし、離婚もしません」

「それに……」息を深く吸い込み、ずっと喉の奥に押し込めてきた言葉を吐き出した。「叔母さんは本気で信じているんですか。加害者が……被害者を虐げたことを、心から悔いるなんて」

藤原叔母さんが一瞬固まり、眉を寄せる。「どういう意味?」

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